エンターテイナー

■真に受けないでください!(当劇場の鑑賞上のご注意)
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060416/1145186891

fromdusktildawn氏がこういう声明を出したのは、肯定否定に関わらず氏の劇場を真剣に受け止めてしまう人が存外に多かったということなのかなと思いました。
こういうネタばらしが必要なのも「空気を読む能力」の問題というものかもしれません。
今回の氏の文章に、ピエロのネタにマジになって怒る人も上手くあしらって、それ自体を劇場の娯楽に変えてしまうピエロの姿が見えました。見えましたとも。
私の「まさに劇場。踊るのはこの文章に反応する人。観客は著者」は間違いでした。
正しくは「観客まで役者として中に巻き込む劇場。氏はそれを提供するエンターテイナー」
ただ、人を選ぶエンターテインメントだとは思います。
舞台裏まで見抜いて楽しむためには、氏の論理構成における幻惑の構造*1を見抜ける論理的思考力が必要となりますから。表面的な理解でも十分に楽しい劇なんですがね。
こういうのを面白いと感じる人はピエロのネタにマジになったふりをして舞台を演じるのも一興かなと。


と、ここまで書いて今回のネタばらし自体がネタで「やーい、ひっかかった」なんてされたらどうしようなんて思いました。さすがにそれはないか。

*1:この幻惑の巧みさに氏の並々ならぬ「演技力」を感じます。