観測問題

ブクマでコメントしようと思ったのですが、100字オーバーしたので記事に。


シュレディンガーの猫の核心」が核心をついていない理由
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060618/1150590590
に対するコメント。


猫の状態変化は観測と関係せずに起こります。観測はその状態変化を人間(別に人間でなくても可。状態変化を観測する存在。観測者)が認識したかだけを決定します。それを観測が状態変化を決定するという風に解釈するのがトンデモ量子論。(量子論の話から逸れますが、そこからさらに観測者としての知的存在の発生の必然を求めるのもトンデモ。人間原理にも同様な問題あり)

オマケ「分裂勘違い君の「「シュレディンガーの猫の核心」が核心をついていない理由」が核心をついていない理由」

「観測が状態変化を決定する」という解釈を採用している時点で核心をついていません。

ただし、エンターテインメントとしては面白い解釈ではあります

量子論から観測者の存在の必然を求める解釈はSFとかによく使われます。
アニメではラーゼフォンとかノエインとか。

追記

結局、これは観測効果の問題の一種。
観測とは無関係に量子の状態変化は起こりますが、人間は観測するまで量子の状態変化を確率的にしか認識できないというだけのこと。