信じ難いが本当に存在するそういう人達

前回、前々回の自分の記事を見て、これでは私が否定論とか共産主義陰謀論とかを宣伝する工作員がいると思い込んでいる陰謀論者と思われかねないと思ったので補足。(やたら「思う」が多いなと思いつつつらつらと思ったことを記述)
知らない人には信じ難いことでしょうが、実際にそういう荒唐無稽な説を展開している人達は実在するのです。有名どころでは国際勝共連合のような統一協会系組織がそれ。そういう宣伝を冷戦時代から続けている人達は現実の存在なのです。
ネットが普及する前まではそういう説を唱えるのは統一協会とか生長の家とかいった宗教右翼*1かその関係の知識人*2かその主張を鵜呑みにしてしまうような人ぐらいしかいなかったものでした。むしろ、そういう説を唱えていることが宗教右翼の特徴といっていいくらいでした。雑誌とかでそういう説を読んで「臭いなあ」とか思ってその著者について調べてみると、やっぱり世界日報に寄稿しているような統一協会系知識人だったりとか。

引き金特徴に対する自動的行動による「誤爆

そういうわけで、その手の主張は宗教右翼か否かを見分ける有力な特徴になっていたわけですが、ネット普及後は宗教右翼ではない騙されているだけの人に対する「誤爆」やそれに伴う不毛な行き違いも多かろうと思います。
その手の知識がある人から見れば宗教右翼が主に宣伝している荒唐無稽な説を信じてしまうような人がいるとは考えにくいため、そういう説を唱える人を安易に宗教右翼と断定してしまう人もでるでしょうし、その一方、そういう宗教右翼の宣伝に騙されているだけの宗教右翼でもなんでもない人にしてみれば、自分は「説得力のある説」を信じそれを表明しているだけなのに宗教右翼呼ばわりしてくる方が異常と思えるでしょうから。

知識の共有は未だ不全

冷戦時代からの(ときには「反共のための必要悪」とされた)自民党とCIA、自民党勝共(=統一協会)、自民党と韓国軍事独裁政権*3、一部政治家と宗教右翼のずぶずぶな関係は現代政治史における公然の秘密であり、岸信介文鮮明が握手してたり、岸信介の孫の安倍晋三統一協会に祝電を送ったりしているのはそういうずぶずぶな関係を示す事象に過ぎないわけですが、そういうことを知らないで、(子受け売りか孫受け売りかは知りませんが)その手の宣伝に騙されてしまう人が大勢いる(ように見える)ことは本当に問題。

*1:日本会議とか神道政治連盟とか

*2:田中正明とか東中野修道とか

*3:韓国の民主化後も人脈は生きていたりします