餓死者は誰が殺したか

靖国の英霊はアメリカ合衆国に奉仕する | ですぺら

だいたい、靖国神社で祀られている死者のうちの、ものすごく大勢は、アメリカ軍に殺された人たちである。その死者を祀ると称する施設を引き合いに出して、アメリカ合衆国様への忠誠を引き出そうというのである。

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# 2006年08月24日 kanose kanose 国際 REVさんの突っ込みに同意
# 2006年08月24日 REV REV 「靖国神社で祀られている死者のうちの、ものすごく大勢は、アメリカ軍に殺された人たちである。」半分は、飢餓(とそのための病気)と脚気じゃないか?

という突っ込みがありました。
確かに日露戦争では脚気で大勢死んでますし、太平洋戦争では各所で(ときには人肉食を行うくらいの)飢餓が発生して餓死者多数*1なわけで、しごくもっともな突っ込みです。「ものすごく大勢」を死者数と解釈するか割合と解釈するかにもよりますし、多分、著者は死者数の意味で使ったのだとは思います*2が、さておき。
問題は太平洋戦争における餓死者の死の責任は誰にあるかということ。
インパール作戦なんかはあまりにも兵站を無視した無茶な作戦なわけで、明らかに日本軍に責任があると思いますが、ガダルカナルなどの島嶼における餓死者は補給線を断った米軍の間接殺害と勘定してもいいような。
日本軍の責任でも、米軍の責任でも、海上護衛戦を軽視した日本海軍と補給線を断った米軍の共同責任でも靖国の欺瞞性は変わりませんが。

*1:実際、半分なんてものではなく、戦死より餓死者の方が多いです。

*2:餓死者も「ものすごく大勢」と表現しそうな気がします。