白燐弾ガセビア「黄燐爆弾なんて兵器は存在しない」

「黄燐(白燐)爆弾なんて兵器は存在しない」

ガセ

White Phosphorus bombは実在の兵器であり黄燐(白燐)爆弾はWhite Phosphorus bombの訳語としてそれなりに使われる言葉であることから「黄燐(白燐)爆弾なんて兵器は存在しない」というのはガセ。

80日間を戦い抜いたドイツ軍の降下猟兵。その顔には侵攻戦のすべてが刻みつけられている。艦砲の猛砲撃、仮借のないヤーボ、ロケット砲と黄燐爆弾をかかえた戦闘機、そして戦いと苦しみもむだであったというあきらめ。

彼らは来た―ノルマンディー上陸作戦の写真解説ページより引用。
「彼らは来た」は第二次世界大戦欧州戦に関するドキュメンタリー。「ロケット砲と黄燐爆弾をかかえた戦闘機」はおそらく「仮借のないヤーボ」に係る言葉。当時の連合軍は戦闘機にロケット弾や爆弾を搭載して戦闘爆撃機(ヤーボ)として運用し対地攻撃に用いていましたから。
別に黄燐(白燐)爆弾が存在するということを知らなくてもいいのですが*1、その程度の知識で知ったような口ぶりで他人に「説教」するのは迷惑以外の何ものでもないのでやめてほしいものと思います。人として。
他にも

白リンは「照明弾」としてしか利用できず、「兵士の動きを隠す」ことなどできません。兵士の動きを隠す煙幕だったら「スモークディスチャージャー」といった種類の兵器が別にあります。正直白リン弾で「兵士の動きが隠せる」といっている時点でこのサイトが「白リン弾」の意味なんてまったくわかっていないことがわかります。

世論は間違うことがある----どんなふうに? : A Tree at ease

というように、白燐弾の意味なんてまったくわかっていないで白燐弾に関して語ってしまったりとか、安い宣伝に騙されて扇動されてしまうような天然な人はある意味凄いなあと思いました。

*1:軍事オタクを自称する人間が知らないのは恥ずかしいことかもしれないとは思いますが