サヨクからのお別れの言葉

貧困労働者の諸君。
私はサヨクだ。今日は諸君にお別れを言いに来た。
諸君がいうようにサヨクは諸君を助けない。無力ゆえに助けられないからだ。
労働者の待遇改善を求め、社会保障の充実を求め、貧困層に負担を押し付ける政策には反対してきたが、格差は広がる一方だ。貧困者の支援活動にしてもホームレスの部分的支援が精一杯。私はあまりにも無力だ。
諸君の救済を願い活動してきたが、挙句の果てがこのざまだ。私はメシアにはなれない。「戦争」だの「ひっぱたきたい」だのと尻を叩かれて嗾けられても諸君を助けることはできない。諦めてくれ。
私は諸君がサヨクを叩くのはサヨクに救済を期待しているがゆえのことだと聞いた。それが真実であるならば、諸君の期待に添えなくて本当に申し訳ないと思う。非難されても仕方がない。
私には何もできない。何もできないものが居ても仕方がない。だから私は去ることにした。
これからはサヨクをあてにすることなく自力救済してほしい。
私が知る自力救済の方法は三つだ。
一つ目は選挙。投票により貧困労働者を救済するような政策を行なう政治家の議席を増やすことで、政府が貧困対策を行なうようにすることができるかもしれない。
二つ目は労働組合での労使交渉。待遇改善を企業に求めることは個人でも可能だが、普通の人間は個人では企業に対して余りにも無力だ。団体交渉の方が待遇改善できる可能性は高い。
三つ目は転職。自分の能力をより高く買ってくれるところに転職すればいい。
二つ目は、労働組合や組合活動を蔑視するように仕向けられた刷り込みによる感情的反応や、御用組合のような組合自体の腐敗や、雇用条件など企業側が組合を組織すること自体を困難にするような社会的構造を作っていることにより封じられ、実施は困難だ。
三つ目は労働市場の供給過剰による労働力の安売り競争により、飛びぬけた実務能力とか処世術とか縁故とかを持っていない限り無理だ。そもそも飛びぬけた能力があれば貧困労働者にはなり難いというもの。
実質的に残るのは一つ目の選挙しかない。諸君の選挙活動で世の中を変えてくれ。選挙民として当事者意識を持ち自己責任で自力救済を完遂してほしい。
企業は宣伝に金を使っているし、創価学会とか統一協会とか霊友会とかの宗教団体は選挙活動に頑張っているぞ。何もしなければ、この世は奴等の思うがままだ。負けるな!*1


申し訳ないが、先程、自力救済の方法は三つと言ったがそれは嘘だ。もう一つ方法がある。そして、それは最終手段でもある。
四つ目。それは革命だ。諸君自らの実力をもって、諸君を貧困に追い込んでいる社会を打破し、諸君が幸福になれる社会を築け。
私からは以上だ。
諸君がもっと良い自力救済の方法を実施できるのであれば、それを実施してくれ。
諸君が救済される日が来ることを願いつつ私は去る。
さらばだ。

*1:超無責任な言葉