タミヤとツノダとゴッドハンドのニッパーの切れ味を確認してみた

ツノダとエンジニアのニッパーの切れ味を確認してみた - 模型とかキャラ弁とか歴史とかでツノダのニッパーの刃自体の切れ味に興味がわいたことから、ツノダの薄刃ニッパー(TM-02)を買ってみました。後、ゴッドハンドのアルティメットニッパーの切れ味グレード4(SPN-120-4)*1も。

上画像左からツノダのTM-02、ゴッドハンドのSPN-120-4、タミヤの薄刃ニッパー。



ツノダのTM-02でゲートカットした箇所の画像。
切れ味は悪くないもののやや押し潰している感があり、切断面も結構白化しています。
剛性は高いですしグリップも良いのですが刃先角30度は薄刃ニッパーとしてはやや分厚い感じ。



ゴッドハンドのSPN-120-4でゲートカットした箇所の画像。
切れ味はいいのですが刃面をぴったりパーツにつけてもゲートが僅かに残ります。



タミヤの薄刃ニッパーでゲートカットした箇所の画像。
切断面の白化の少なさが示すその切れ味。


使ってみた感じでは切れ味グレード4でもアルティメットニッパーの方がタミヤの薄刃ニッパーより切れ味は上。切れ味グレード5はさらに切れるでしょうね。
タミヤの薄刃ニッパーの切れ味はツノダのTM-02より上。
というわけで切れ味の評価は
ゴッドハンドSPN-120-4 > タミヤ薄刃ニッパー > ツノダTM-02
ゴッドハンドのSPN-120-4はおそらくツノダのTN-120をベースに独自の刃付けをしたものと思われます。*2
刃面をぴったりパーツにつけてもSPN-120-4で切った場合はゲートが僅かに残るのは刃付けの仕方に原因があります。

普通のニッパーは上画像の上側みたいに刃をつけているのですが、SPN-120-4は上画像の下側みたいに刃をつけています。コンマ数ミリの世界なのですがパーツに向く側も研いでいることによって、刃先がパーツに密着しないようになっており、その分、切断時にゲートを斬り残してしまうというわけです。包丁でいえば裏刃にあたる部分をここまで研いでいることが切れ味を生んでもいるのでしょうけど。研ぎの精度も研いだ面の美しさも素晴らしい職人技とは思いますが、刃面をパーツに密着させてもゲートが僅かに切り残るのは好みが分かれると思います。デザインナイフと紙やすりで仕上げる分には僅かに切り残っている方がいいのですけど。
今回とりあげたニッパーですが、剛性、切れ味、切断面の状態とそれぞれにそれぞれの良さがあるので当面はこれらのニッパーを目的に合わせて使い分けようと思います。
ニッパーを色々調べた結果、今、刃先角15度でストッパー(刃先調整ネジ)がついているバナジウム特殊鋼製のKEIBA(マルト長谷川)のPL-726Aが気になって仕方がなかったりしますけど当分は買わない予定です。自制できれば。(おい)

ケイバ(KEIBA) プラスチック用ニッパー 刃先調節ネジ付 PL-726Aケイバ(KEIBA) プラスチック用ニッパー 刃先調節ネジ付 PL-726A


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