カッターナイフカスタマイズ

NTカッター製オートロック式カッターを組み合わせてのオルファ製特専黒刃ロング対応オートロック式カッターの作製について。

画像上よりオルファ特専黒刃ロング02替刃パッケージ、NTカッターSA-400GR、オルファ特専黒刃ロング02替刃、NTカッターA-300GR、SA-400GRとA-300GRを二個一にしたカッター。
画像のA-300GRと特専黒刃ロング02替刃を比較すれば明らかですが、オルファの特専黒刃ロングの刃は通常の小型刃の刃より長いため、A-300GRのような通常の小型刃用カッターに取りつけるとその分はみ出してしまい、長いままの刃を完全に収納することはできません。
そこで画像下のようにA-300GRとSA-400GRを二個一にすれば特専黒刃ロングの刃をきちんと収納できるオートロック式のカッターを作ることができます。
具体的にはA-300GRの刃固定具を取り外してSA-400GRの方に取りつけるだけ。

ただ、通常の小型刃カッターは0.38mm厚の刃を余裕を持って出し入れできるようになっているため、特専黒刃ロング02のような0.2mm厚の刃をとりつけると、その分、刃の固定性に問題がでます。
刃の固定性に問題があると刃先がぶれますし、刃先がぶれると切断面がよれます。
それを解決するためにカッターのブレードホルダー先端をラジオペンチで締めます。

カッターの刃を出した状態で画像のようにラジオペンチでカッターのブレードホルダー先端を潰すことで刃の厚みに合わせて締めることができます。このように先端を締めたカッターは締める際に使用した刃の厚み以下の厚さの刃専用のカッターになってしまいますが、この加工により作業時の刃のガタつきを抑えることができます。0.2mm厚のような薄い刃に限らずお勧めの加工です。
なぜ、このようにNTカッター製品を組み合わせて特専黒刃ロング対応オートロック式カッターを作ったかといえば、以前のオルファの特専ロングカッターはオートロック式ではなかったため。


・切れ味が要求される作業では現状特専黒刃が費用対効果で最高。(医療用メスは切れ味が良くても高コスト。まとめ買いすれば一枚数十円程度なんですけどね)
・特専黒刃は切れ味はいいが刃持ちは悪いので工作に使うとなると頻繁に刃を替える必要がある。(切れ味優先の刃の宿命)
・デザインナイフを必要としない作業においては刃折式のカッターの方が刃の交換の手間が省ける。
プラ板の切り出しのような単純な切断作業では刃が薄い方が作業性が良い。(分厚いものでも大型刃より特専黒刃ロング02の方が切りやすかった)
・ロング刃の方が小型刃より低コスト。


といった理由から以前より特専黒刃ロング02替刃をカッターに取りつけて愛用しているのですが、プラモデルのゲート処理のような作業の場合、刃をロックできないと作業時に刃が動いてしまい工作に支障がでます。
そこで特専黒刃ロングを用いての工作用カッターとして今回のようなものを作ったというわけです。もう何年も前に。
ただ、今のオルファのこの手のカッターはオートロック式に改良されているため、改良後の製品を購入する分には今回のようなものを作る必要はありません。

画像はオルファの特専ツメ付きロング。画像上が改良前のもので画像下が改良後。
識別点はブレードホルダーのロック用歯の構造。
改良前の歯の切り欠きが三角なのに対し改良後は半丸になっています。

画像はオルファの特専M型。画像下が改良前のもので画像上が改良後。
このようにオルファ製品は他製品もロック部分がオートロック式に改良されています。
このような改良がされたのはおそらく数年前。今、市場に出回っている製品は改良後のものと思いますが、もしオートロック式の製品を確実に購入したい場合は確認のために店頭で買うことをお勧めします。
特専M型ロングであれば改良後に発売された製品ですので全てオートロック式だと思いますが。

画像はオルファのポキPRO。小型刃にも大型刃にも対応していて腰ベルトに通して携帯することもできるナイスな刃折器。刃折式のカッターを連続使用する作業にお勧め。絶対必要かといえばそうではないですが、刃折式のカッターを使う場合はなんらかの刃折器があった方が圧倒的に楽と私は思います。


オルファ:OLFA 特専ツメ付きロングオルファ:OLFA 特専ツメ付きロング

オルファ 特専黒刃ロング02 BBLG50Kオルファ 特専黒刃ロング02 BBLG50K

オルファ カッター刃折器 ポキPRO 211Bオルファ カッター刃折器 ポキPRO 211B