徴兵制を若者をしつける手段と考えている人は軍事的合理性なんて考えない

数十年前からいるような「西ドイツなり韓国なり徴兵制のある国を旅行してきた。彼の国の若者は礼儀正しく立ち居振る舞いも良かった。ひるがえって我が国の若者はなんだ」なんてことを言うような人が徴兵制に望んでいるのは若者を軍隊式教練でしつけることであって、軍事力の強化なんかではありはしません。
気に入らない「だらしない若者」や「反抗的な若者」の性根を叩きなおすことを軍隊を教育機関として用いることで成し遂げるのがそういうことを言う人の望みなのです。
統治者目線で国民を国家への奉仕者として教育したい、年長者目線で若者を自分たちへの奉仕者として教育したい、ゆえにその手段の一つとして徴兵制を主張するような人は「教育論」的にそう主張しているのであって、軍事的にそう主張しているわけではないのです。