米軍は白燐弾を焼夷弾として対人使用した
黄燐の性質
http://www.kisokyo.com//kike/dokugeki/10.htm
黄燐
yellow phosphorus
性状:白色または淡黄色の結晶性固体でにんにく臭を有する。空気中では非常に酸化されやすく放置すると50℃で発火して無水燐酸となる。また塩素とはただちに発火して化合し、塩化物となり水酸化カリウムと熱すればホスフィンを発生する。
用途:赤燐その他の燐化合物および殺鼠剤の原料、マッチ(国内では禁止)、発煙剤や黄燐焼夷弾の原料など
毒性:致死量(大人に対する)
0.05gといわれているが、0.0098gですでに中毒をおこし、0.02〜0.05gで死に至らしめる。
・嘔瀉物は、にんにく臭を有し、暗所ではリン光を発する。一時は軽快するが、2、3日後、再び悪化する。
(黄疸様状態、肝臓肥大、粘膜出血、全身衰弱、高度の興奮状態をきたし、次第に心臓が衰弱し死に至る)
・大量の燐が吸収されたときは痙攣を起こし、昏睡におちいり、数時間のうちに心臓麻痺によって死の転帰をとる。
・急性中毒の死亡率…約57%で、死期は摂取後数時間ないし一週間ぐらいである。
応急措置:
・急性、亜急性中毒の処置
過マンガン酸カリの0.1溶液で胃洗浄を行い、燐を酸化して無害の燐酸とする。また催吐物として、硫酸銅を用いる(吸収をはばむ作用がある)、腸内に残留するのをのぞくには、塩類下剤を用いる。
・皮膚に燐が付着した場合の処置
量が多いとやけどするが、一部は皮膚、筋肉、骨などをおかして、からだに吸収される。そのため、微量の燐でも、皮膚に付着することは危険であるので、量が多い場合は、まずふきとってのぞき、さらにその部分に硝酸銀溶液(2%)を塗布する。
黄燐焼夷弾(白燐弾)は第二次世界大戦において米軍による日本への戦略爆撃にも使用されました。
現代においては黄燐(白燐)は煙幕弾や照明弾として使用する分には国際条約上合法ですが、焼夷弾として対人使用すれば違法です。
http://www.rainews24.it/Notizia.asp?NewsID=57784
上のサイトの動画(終わりの方に焼け爛れた死体の画像があるので注意)は米軍が白燐弾を焼夷弾として対都市無差別攻撃に利用し対人使用したことを示しています。
追記
この記事は当時の私の無知による事実誤認が数多く含まれています。
あまりにもひどい部分については修正・削除しました。