戦争と軍事産業の株価
ロッキードマーチンの株価
ボーイングの株価
ノースロップグラマンの株価
レイセオンの株価
ゼネラルダイナミクスの株価
見事に2000年と2003年に谷があって、アフガニスタン戦争とイラク戦争で株価が急上昇していて、戦争になると軍事産業の株が買われることが分かります。
2000年の軍事産業の株価は当時の軍縮の影響かやばいくらいに下がっているものも結構あって、2001年9月11日の同時多発テロより前から上がり始めているわけで、陰謀論が出るのも無理は無い気がします。
追記(2006/08/30)
ハリバートンの株価
ダウジョーンズ平均株価
チェイニー副大統領と深い関係のハリバートンの株価と、比較用のダウジョーンズ平均株価を追加しました。一画面で確認しやすいように株価のグラフ画像も追加しました。
クリントン政権時代、アメリカは景気回復する一方、軍事関連企業は国防費の削減により苦しんでいたことがグラフからも分かります。クリントン政権下での経済成長がピークに達しアメリカ政府が2360億ドルの財政黒字*1を達成した2000年にあれだけ株価が下がっているわけですから。アメリカの国防費は世界の軍事費の半分近い巨大市場なわけで、その影響力が大きいのは当然といえば当然のことです。
2003年は軍事関連企業に関わらずアメリカの平均株価自体が下がっていました。よって株価の2003年の谷はアメリカ経済全般の影響と解釈することもできます。当時はドルがユーロに対して大きく値を下げ始めた時期ですからその影響が大きいのかもしれません。
雑誌『プレジデント』の公式サイト
だとすれば、イラク戦争はドル防衛戦争という話がでるのも不思議ではありません。
(アメリカのイラク侵攻の理由としてはイラクが2000年11月から石油の決済をドルからユーロに切り替えたことがあげられることがあります。アメリカが財政赤字と経常赤字を重ねても経済破綻しないのはドルが基軸通貨であることが大きいですから)
米国を震え上がらせるイラク原油のユーロ建て輸出
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/20030725n167p000_25.html