妄想の未来戦争

戦車に対抗できるのは戦車だけかな、というのが妄想の発端。
現時点では、装甲・攻撃力・踏破性といった様々な要素から「戦車に対抗できるのは戦車だけ」というのは、条件次第*1では真。
しかしながら、20世紀前半では「戦艦に対抗できるのは戦艦だけ」という理屈で建艦競争をやっていたわけで、戦車も将来は戦艦のような運命をたどるのではないかなあと思った次第。
航空機の登場により、戦艦はそれ自体は最強の装甲と攻撃力を持つ兵器であっても戦闘における資金や資材や時間といった資源交換の効率において航空機に劣る兵器となり、戦場から姿を消したわけです。
戦車にも同様なことは起こりえないでしょうか。
例えば、ジャベリンのような撃ちっ放し能力のある対戦車ミサイルを搭載した(無線による遠隔操縦を含む)無人車両は戦車より遥かに安価で少ない資材で短時間で作れるのではないでしょうか。小型の装軌無人車両は戦車よりも踏破性*2や速度*3や輸送性において優れているのではないでしょうか。
このような無人車両は装甲と攻撃力において戦車に劣ろうとも資金や資材や時間といった資源交換における効率において戦車に勝る兵器、戦艦に対する航空機のような兵器になりうるのではないでしょうか。
そう遠くない未来の戦場では、陸では生産における省資源化を極めた無人車両同士が延々と消耗戦を繰り広げ、空ではアクティブステルスによるレーダー索敵と電波誘導兵器の無効化により、無人戦闘機同士が「有視界戦闘」*4でレーザーや光学誘導兵器を撃ち合うといった風景が繰り広げられるのかなと、人間がいない戦場で無人兵器だけが活動しているのかなと、まあそんな感じの妄想*5

*1:対戦車ヘリなどの戦車の天敵が活躍できない条件とか

*2:乗り越えられる障害の大きさは無限軌道部の大きさと構造によりますが、戦車では進入不可能な狭い地形でも移動可能ではないかと

*3:スノーモビルには時速100km以上出るものもあるわけですし

*4:光学センサーによる索敵で行なう戦闘だから。索敵方法には、複数のレーザー測距データの組み合わせとか、複数の赤外線方位測定データの組み合わせとか、赤外線方位測定とレーザー測距の組み合わせもありでしょうが。

*5:中学生並み。超音速巡航ステルスミサイル!とか。