ソ連曰く「空母ではなく対潜巡洋艦」


あけましておめでとうございます。*1
画像は上から我が家のネコ様(普通の猫より小柄)、アオシマ1/700キエフアオシマ1/700ミンスクです。ネコ様は目の前にわけの分からないものを置かれてややご機嫌斜め。
キエフにしろミンスクにしろトランペッター*2から出来の良いキットが出ているため、アオシマ製品は価格以外のメリットが無い状態だったりしますが、はてなブックマーク - 自衛隊の変質の方が問題な気がする - 模型とかキャラ弁とか歴史とかのTez氏のブクマコメントを受けてネタとして紹介。
キエフ級ソ連が対潜巡洋艦(あるいは航空巡洋艦)と称していた艦船。しかしながらパッケージのイラストを見れば分かるように形状はまんま空母です。大きさも全長274メートルと帝国海軍の大和級正規空母に匹敵するかなりの巨艦。
確かに空母らしからぬ巨大な艦上構造物、重武装な対潜・対艦・対空装備を備えていますし搭載機も対潜ヘリコプターや垂直離着陸機なわけで「対潜巡洋艦」と称するのも不思議ではないですが*3、その外観からソ連がこの艦を空母と呼ばないことはある種の人々の物笑いの種でした。
ソ連航空巡洋艦」はある種の人々にとってネタとなる共通の話題だったわけです。*4
私もその手のバカ話を解する方だったりするわけで、この手の話はヘイトスピーチにならない範囲で同類同士の親睦を深めるのに役立つのであれば大いに結構と思います。
問題はといえば、16DDH(と18DDH)のような排水量が他国の軽空母に匹敵する空母型艦船をヘリコプター搭載護衛艦(英語ではヘリコプター搭載駆逐艦になる)と呼ぶことで日本もそういうネタを提供しているのではないかということ。
あの排水量と艦形で駆逐艦というのは相当な違和感。日本には日本の都合があるわけですが、現実にそぐわない馬鹿げた言葉遊びをしていることには変わりありません。

*1:おいおい

*2:中国の模型メーカー。中国はミンスクを購入して観光名所にしていたので、キエフ級の考証は正確で当然な状態。

*3:雑誌「世界の艦船」の連載でもやっぱり空母ではなく航空巡洋艦とされていました。

*4:「まあ、空母だとボスポラス海峡を通過できませんから」とかなんとか