アオシマ1/700扶桑・山城のキットレビューのようなもの

フルリニューアルされたアオシマの1/700扶桑と山城を購入しました。

船体は船体側面と甲板が一体成型されていますが、芸術的にすら感じられるほどよく考えられたスライド金型の使用により舷窓など船体側面のモールドもばっちり。船体左右分割式に匹敵するでき。組み易さと精密さ(と扶桑と山城の形状の違いの表現)を両立させている素晴らしいパーツ構成です。
艦橋などの他のパーツのモールドも繊細で素晴らしいでき。
しいて問題点を上げれば扶桑と山城の形状差の表現を兼ねた艦首と艦尾の甲板の別パーツ化とその合わせ目消しでしょうか。こればっかりは仕方ないと思いますが。

上の画像は45口径四一式36cm連装砲。左がピットロードの日本海軍艦船装備セットIIIのもの、中央がハセガワのリニューアル伊勢型のもの、右がアオシマのリニューアル扶桑型のもの。
ピットロード製品は砲身の形状(40cm砲と同等の太さで太すぎな感じなのと砲口のラッパ状の形状の否再現)と砲塔側面(梯子のモールドが無い)を除けば非常に良いでき。
セガワ伊勢型は砲塔側面に梯子のモールドはあるものの砲塔上面のモールドはピットロード製品に劣る感じで砲身も不満(細すぎな感じなのと砲口のラッパ状の形状の否再現)。仕方がないとは思うものの砲塔の作りわけの際に不要な梯子のモールドを削る必要があるのも欠点といえば欠点。
アオシマ扶桑型は砲塔による形状の違いを3種類の砲塔パーツを用いることで再現している上に、砲身も素晴らしいでき(良い感じの太さで砲口のラッパ状の形状も再現)。
各社とも模型化する上での形状の解釈に一長一短を感じるものの総合的にはアオシマ扶桑型のものが一番良い感じがします。砲身の形状が実に良いですし。