「衒学という脅し」を用いる「俺が学問だ」な人々

どういう人々のことかといえば、自らの言動への批判を自らが依拠した学問への批判と解釈して反論してくる人々のこと。学問を否定しているのではなく、その学問に依拠した主張の方を否定しているのに、それを理解しない人々のこと。
例えて言うならば、社会ダーウィニズムな主張を否定したら「御前はダーウィニズムを否定するのかーっ!」と言うような人のこと。そのようにして自己認識では自らが依拠する学問の正しさの伝道者でありながら、実のところ自らが依拠する学問を穢している人のこと。
ダーウィニズムに対する社会ダーウィニズムのように、人道主義に反することに「学術的根拠」を与えて正当化するために学問を用いていることもある。*1
自らの言動への批判を自らが依拠する学問への批判と解釈するような態度こそ、学問の権威を笠に着て、それを自らの優越性の根拠としている点で衒学的であり、そのようにして反論を封じようとする態度こそ脅し。


ああ、思い起こされる「俺が学問だ」な人々の数々。

うむ、はてな村ローカルな話題ばかりで村外の人から見れば意味不明っぽい。おまけに条件反射的に「ブーメラン」と言われそう。はてな村は今日も平和です。

*1:ダーウィニズムをそのように「倫理」の根拠として用いるのであれば、「共生は人間という社会的動物の生存戦略として正しく、困窮者を「かわいそう」と思うのはその生存戦略的に正しい感情であり、共生を否定する者こそ無人の荒野で一人で生きるべき」と逆に用いることもできるというものです。