説明を「衒学という脅し」と非難する「お前たちが学問であるものか!」な人々

どういう人々のことかといえば、学問に対する無知・無理解・偏見にもとづいて間違っている主張をして学問を否定する人々のこと。で、きちんとした知識があればそんな間違っている主張はしないのにと、どうしてその主張が間違っているのかを説明すると、それを自らを黙らせるための「知識をひけらかしての脅迫(あるいはイジメ)」と解釈して説明すること自体を非難して被害者ぶる人々のこと。


ああ、思い起こされる「お前たちが学問であるものか!」な人々の数々。

  • どうしてその主張が間違っているのかの説明を脅迫と解釈する「ダーウィンの進化論は間違っている」系の人々(大抵、創造論とか独自の進化論とかを主張する人々)
  • どうしてその主張が間違っているのかの説明を脅迫と解釈する「相対性理論は間違っている」系の人々。
  • どうしてその主張が間違っているのかの説明を脅迫と解釈する「人類は月に行っていない」系の人々。(どのように間違えているか説明する人をアメリカの工作員扱いしたりする)
  • どうしてその主張が間違っているのかの説明を脅迫と解釈する歴史修正主義者な人々。(どのように間違えているか説明する人をアメリカ・中国・韓国の工作員扱いしたり、自虐史観の被害者扱いしたりする)

もう、うんざりしますね。
実際は自らの「信仰」によりダーウィンの進化論を受け入れられないだけなのに科学を装って進化論を否定しようとする人々とか。
「歴史は勝者がつくる」などのテンプレート的発言をして歴史学を否定する「歴史の真実」を知っている人々(実際は無知と偏見と懐疑心不足により歴史修正主義にあっさり騙されてしまうような猜疑心だけは旺盛な人々だったりする)とか。
「情報を恣意的選択・加工しての日本刀の切断能力の否定」などの似非論理で「百人斬り」を否定しようとしたり「農耕民族は虐殺をしない」などの似非文化論で「日本人による虐殺」を否定しようとしたりした山本七平と、そんなニセモノをありがたがり信じ込んで受け売りしていたりする人々とか。
まあ、うんざりを突き抜けて、ある意味、天然ギャグ扱いになっていたりする面もあったりもしますけどね。

亜種:説明を「衒学という脅し」と非難する「学問を否定しているわけではありません!」な人

  • ホロコーストを用いての批判に対し、無知・無理解・偏見による誤読から相手を罵倒しておきながら、それがいかに無知・無理解・偏見によるものか説明すると、それを「知識をひけらかしての脅迫(あるいはイジメ)」と解釈し、無知や知識的誤りの指摘を「自分を歴史修正主義者扱いしようとしている!」と被害妄想じみた解釈をし「ホロコーストを否定しているわけではありません!」と見当はずれな方向の「反論」をしたりする人

誰のことかといえば、id:HALTAN氏のことなんですが。*1
どうしてその主張が間違っているのかの説明を脅迫(あるいはイジメ)と解釈して被害者ぶる点で上記の人々と同じ。
まあ、HALTAN氏の読解力が(しばしば被害妄想じみた)かなり「独創的」なものであることは、個人的感情によって心理的に盲目になっている人以外の人には明らかなのではと思います。
私自身としては彼のことは本心から色々と気の毒に思っているのですが、本人の心理状態を考えれば、それが伝わらなくても仕方がないです。

一言

心理的反発による理解の拒絶自体は人間の反応としては珍しいものではないですが、私はそれを人間が理性によって克服すべき対象と思います。