白燐弾はどういう兵器でどのように使われてきたか

白燐弾はどういう兵器か

英語圏ではそうではないのですが、何故か日本語圏のネット情報では「白燐弾に焼夷効果は無い」とかのトンデモがまかり通っています。
そこで、中央公論社版図解科学の第21号(昭和18年11月号)に白燐弾(黄燐弾)の詳細な説明が載っていますので、そこから引用して紹介したいと思います。今から60年以上も前の雑誌ですが、それで白燐の物性が変わるわけでもありませんし。
ただ、この雑誌は戦中の本なだけに旧字旧かなで書かれているので、旧字旧かなを読めない人のことも考えて引用にあたって新字新かなに訳しました。


この黄燐焼夷弾こそは,前大戦直後からいち早くアメリカがその戦術的価値をみとめて研究をすすめて来たもので,現在は化学爆弾の一種として重量30ポンド(約15キロ)の発煙弾WP.M1型として制式になっている.内部の装薬は6キロで,頭部にMkXIV型の安全装置付着発信管をもち,目的は煙幕展張用または焼夷攻撃用となっている.ちょっとみたところ何の関係もなさそうなこの二つの目的,煙幕用と焼夷用の二つを兼ねられるところに黄燐焼夷弾の大きい特徴があり,アメリカ空軍が重用しているのもこのために他ならない.
1920年頃から空軍万能論をとなえだしたアメリカのミッチェルが,反対論者を圧伏させるため廃棄戦艦を爆撃した際にもまず使って見せたのがこの黄燐弾である(第2図).100ポンド(約50キロ)の黄燐弾を戦艦の橋頭に命中させたところ白煙と火沫が瞬時に100メートル以上も飛び散って,あたかも橋を骨とする洋傘状に戦艦をつつんでしまい,その遮蔽力を観衆に認めさせたのであった.これはただの煙幕とはちがい,高射砲などの露出した照準手にくっつくと容易にとれず,火傷を負わせるというので,更にその効果を追認せられたものである(第3図).
このことあってからアメリカ空軍は海上の艦艇ばかりでなく対地上部隊の攻撃にも黄燐弾を使い,一方これを見た陸上の砲兵までが黄燐をつめた煙弾をうち出すという流行ぶりである.こうして黄燐弾に味をしめたアメリカが大戦に加入し,自慢とする4発の援英機を欧州に送った矢先,盲爆戦法をとろうというのだから,秘蔵の黄燐弾を使うのに何の不思議があろう.わが国に対する場合を考えると,黄燐の発火効果がさらに高まるから,当然大量の黄隣弾使用が予想せられるのである.

P3より。


けれど黄燐の強みは,なんといってもその火が消えにくいことで,数十メートルの秒速をもつ強風を吹きかけてもなかなか消えないという.この性質は火焔剤として極めて大切なことで,例へば火焔放射器の筒口から毎秒数十メートルの速さで燃焼液を吹き出すことに成功し,よしそれが100メートルの彼方に届いたところで,火焔がこの液柱を伝わる速さが液の放出初速より遅かったら火は消えてしまって目的物に着火させることはでぎない.つまり秒速数十メートルの可燃液柱に火が伝わるということは,逆に考えてこの可燃液の表面に秒速数十メートルの風が吹きつけてもなお火が消えないということである.この性質がなければ遠距離へ放射する火焔装置はなりたたないので,火焔放射器ではまず液柱を遠方へ届かせるために粘りのある重油を使う一方,伝火の早い軽油をまぜるのである.こう考えてみると,風に消えにくい黄燐は,着火して秒速数十メートルの高速で飛散させても消えないということは容易にのみこめる.
それに都合のよいことには,ほんの一瞬間焔に接触しただけですぐ着火する性質をもっているから,黄燐焼夷弾の火薬が炸裂する瞬間に火が伝わり,無数の細かい燐片に着火して広い範囲に飛散する.したがってその固形の火焔剤は四方に吹き出す一種の火焔放射器のようなものである.

P5より。



前に記した黄燐の性質は,燐酸による耐火皮膜の障害を別とすればまさに焼夷攻撃に好都合である.それではこれをどう使用するかというと,着発信管と爆薬をもった爆弾型の容器につめるだけである(第5図).これは空中に投下されるもの故、弾道性能をよくするために尾翼をもつことは勿論であるが、爆弾の仲間ではいちばん構造の簡単な部類に属し,小は数キロから大は50キロ級まで、いずれも似たような構造である.

黄燐焼夷弾が命中したらどんなことになるかというと,まず頭部の信管が瞬時に働いて内部のピクリン酸やTNTなどの強爆薬を爆発させる.このときに発生する高温高圧のガスはドロップ状の一塊になった黄燐ごと金属製の弾体をも粉々に砕き,強烈な力で大音響とともに四方に飛散させる.これは普通の小型の瞬発地雷爆弾の炸裂と同じく,爆風作用や破片作用で建築物や人畜に被害を及ぼすことはいうまでもない.それに加えて黄燐弾特有のはたらきを呈し,高温高圧のガスによって着火した無数の燐片が青白い焔をあげ,火沫は白煙をひいて飛散する(第6図).あたりは濛々たる白煙がたちこめ,飛散した燐片はすぐ溶けて焔かあげて燃えつづける.
ところで消火行動を妨害する白煙が現場を濃く包むのは約1分間で,そのうちに飛散した細かい燐片は煙を出しつくし大きい燐片の発煙だけになって3分もたてば煙は次第に薄らいでくる.もっとも,風があれば煙の消失も早いが,気象状況の如何によって長く立ちこめることもある.
ところで焼夷弾,とくにその大型のものでは,消火は最初の1分で勝負がきまるといわれる.ところが黄燐弾のように同時に煙幕作用を伴うものでは第一に落火点がわからないし,燐片がへばりついて焔をあげている無数の火点を全部発見することは容易ではない.それに発生するガスが刺激性をもち,また二硫化炭素溶液に黄燐をとかしたものを主剤とする黄燐にあっては,二硫化炭素,亜硫酸ガスのような毒性ガスを発生するから,これに対して万全を望むなら防毒面も必要ということになる.少くとも濡れ手拭で鼻やロを覆ふ事は必要である.これがまた消火活動を妨げること一通りではない.そのうえ爆圧による破壊作用で家屋が倒壊したり防火従事者が負傷したりすれば消火は一層困難になる.また火沫が防護服に付着したとすればこれに対する処置もしなくてはならない.
こうした種々の随伴的困難に対して,いざという場合どうするか予め確乎たる方策を定めてかかり,相応した訓練を積んでおくのでなくては,実戦にあたって倒壊家屋と白煙のなかをうろたえまわるだけで何の役にも立つことは出来ない.
それでは対策はいったいどうすればよいかというと,まず黄燐焼夷弾特有の焼夷作用,破壊作用,傷害作用の正体を見極めてかからなくてはならない.

P5-P7より。


地雷爆弾としての爆風や弾片による殺傷力と黄燐火沫の火傷の加わったものが黄燐焼夷弾の殺傷作用として惹き起されるから面倒である.
20キロ級のものを例にとると,爆風および高熱の爆発ガスによって直接危害をうける範囲は落下点から半径6メートルの程度で,これは20キロ級の地雷爆弾の場合の数分の一にすぎない.けれど,黄燐の飛散火沫による危害半径は約20メートルで,これはまず20キロ地雷弾の爆圧及び弾片の危害半径とほぼ一致する(第9図).ということは,遠方から飛んで来た燐の火沫が着衣に付着しても大した危害にならないともいえる.そのわけは,燐片が空中を飛行しているうちに弾片とはちがい次第に酸化消耗して,直径3センチの塊でも60〜70メートルも飛んで行くうちには殆ど燃えつくしてしまうという.したがって火沫の最大飛散距離が80メートルとか60メートルとかいっても,その辺りでは殆ど威力を発揮できぬと見てよい(第10図).
これに反し黄燐弾の落下点付近ではかなりの火傷を覚悟しなくてはならない.エレクトロン弾はもとより油脂弾の場合よりも火傷者が多いというのは,20キロ弾の例でいうと,炸裂点から半径数メートルの範囲では直接全身火傷をうけ,半径20メートルのところまでは中心に近いほど重く,かなりの火沫をうけて火傷を負うものと心得なくてはならない.この場合,露出した皮膚に火傷をうけるのは当然だが,たとえ衣服をつけていても,溶けた燐とか,黄燐をニ硫化炭素にとかしたものは衣服の生地を透して皮膚に浸透するから,やはり火傷は免れない.

P8より。

さてここに待避中あるいは出動の中途において黄燐の火沫をうけたらどうするかというに,あわてふためいて一刻も早くもみ消そうとするのが常識的なやりかたであり,また事実反射的にそうする場合が多い.また地面を転がりまわるというのも普通の消火方法であるが,これらはいずれも効果があがらず,かえって火勢を強めることさえあることを忘れてはならない.

P9より。


これらの文から白燐弾の特徴をまとめると、
・煙幕と焼夷の両用兵器
・燃える黄燐が体にくっつくと容易に取れず火傷を負う
・火が消えにくく着火しやすい
・燐酸による耐火皮膜のために対物焼夷効果には劣る一方で対人殺傷力は高い
・燃焼で生成する刺激性ガスや毒性ガスを含む煙が消火活動を阻害する
・爆発で飛び散らされた燃える黄燐の破片は何十メートルも飛ぶと燃え尽きてしまう
・燃える黄燐は燃焼熱で溶けて浸透するので防御困難
といったところでしょうか。

白燐弾はどのように使われてきたか

次に白燐弾が戦場でどう使われたかパウル・カレル著「彼らは来た」から引用して紹介します。「彼らは来た」は第二次世界大戦ドイツ西部戦線での戦闘を主題にした書籍です。引用にあたっては、最近の白燐弾報道で問題になっているのは主に砲撃による白燐弾の使用であることから、明確に砲撃による焼夷兵器としての使用の部分を選びました。

ランジェヴルをめぐる戦闘は白熱化した。イギリス軍ははじめて燐酸榴弾をつかった。炸裂力のほか数メートルの焔をあげ高熱で燃える。
トミー戦車に対する反撃のうち、《桜桃》は決定的にやられた。《シトロン》も損害をうける。小隊のほかの二台も燐酸榴弾で火だるまとなった。乗員はおどりだし、ころげまわって燃える戦闘服を消そうとする。砲火のなかを傷兵たちは最後の可動戦車にのせられた。尾部に傷ついた擲弾兵、戦車兵がうずくまる。大半はひどいやけどではだかが多い。仲間が燃える服をはぎとって毛布をかぶせてくれたのだ。戦車の震動、あつい排気管で彼らはうめく。うめきがやむのは包帯所で鎮静剤の静脈注射をうけてからだ。

P241-242より。
文中、燐酸榴弾白燐弾。《桜桃》《シトロン》はドイツ軍戦車の車両ごとのコードネーム。説明不要とは思いますがトミーはイギリス軍のこと。
これはイギリス軍とドイツ軍の戦闘の描写部分です。
この文が示しているように白燐弾は敵車両や敵兵を焼くために焼夷弾として使われることがあります。
白燐弾による攻撃でドイツ軍戦車が火だるまにされてしまってますが、これは当時のドイツ戦車の構造的欠陥のせいでもあります。車両後部上方のエンジングリルとか、燃焼熱で溶けた黄燐が流れ込める隙間がいっぱいありますから。
正面からの徹甲弾や上空から降り注ぐ榴弾の破片には耐える戦車もエンジングリルなどの隙間から車内に流れ込む燃える黄燐には耐えられず燃やされてしまうというわけです。
こういう弱点があったのはドイツ戦車だけというわけではなく、ノモンハンの戦いにおいてソ連戦車が日本兵の火炎瓶に結構やられたりしているように、当時の多くの戦車に共通する弱点といっていいでしょう。

一四時、アメリカ軍は黄燐榴弾を撃ちこみ、一発が弾薬庫に命中した。大爆発。大火災。流れだす黄燐が兵舎寝室のわらに燃えうつった。換気装置がなかったので、地下壕は煙とガスに満ちた。

P411より。
これはアメリカ軍によるドイツ軍に対する攻撃の描写部分。
文中、黄燐榴弾白燐弾
米軍は攻撃目的でドイツ軍に向けて白燐弾を撃ちこみ、その砲撃で撃たれた白燐弾が弾薬庫を爆発させてしまっています。
燃焼熱によって溶けた黄燐はその流動性と浸透性により防御困難です。
上空から降りそそぐ榴弾の破片をある程度は防げるヘルメットと防弾着も液化して浸透する燃える白燐を防ぐことはできなかったりするわけで、白燐弾はその防御困難性において有効な兵器です。
弾薬や燃料が榴弾の破片程度は防げるように防護されていたとしても、隙間から流れ込み浸透する燃焼熱で液化した黄燐は防ぎにくいものです。
よって、白燐弾をこういう風に焼夷兵器として敵に用いることにより弾薬や燃料の誘爆を狙えるわけです。
アメリカ軍がこういう風に使った白燐弾は「煙幕弾」と名づけられてはいますが、現場でこういう風に焼夷兵器として敵に対して使われるのは当たり前のことでした。
白燐弾は高高度で爆発するように撃てば落下するまでの間に殆どの燐片が燃え尽き概ね煙幕弾としてしか機能しませんが、低高度で爆発するように撃てば防御困難な燃える燐片を地上にばら撒く焼夷弾ともなるわけです。


次は参考情報として漫画「ザ・ベトナム (パート2)(日本出版社)」に収録されている小林源文氏の「コンフリクト2」の白燐手榴弾の使用シーンを紹介。


P98-P99より。ウィリーピートはWPつまり白燐の呼び名。登場人物が屋内の敵の掃討に白燐手榴弾を用い、それにより敵兵が焼かれてしまっています。
フィクションですので、これを白燐弾が焼夷兵器でもあることの根拠にするつもりはありませんが、白燐弾が焼夷効果を持ち敵の掃討に用いられるということは、こういう描写がされる程度には一般的知識であったことは分かってもらえるのではと思います。現在と違い、白燐弾が焼夷兵器でもあることが日本でも軍事常識だったのはそう昔のことではありません。

引用部分で使用されている手榴弾を識別するために手榴弾の種類の説明がなされている部分を引用。

P100より。
「M-34白燐グレネード 肉から骨のズイまでくいこむ」
白燐が煙幕剤であると同時に骨まで焼くような焼夷剤であることはGlobalSecurityのWhite Phosphorus (WP)を見れば分かるように軍事常識です。(ただし、現代日本は除かねばならないようです)

報道の力

それにしても白燐弾に関する日本語圏のネット情報は本当にひどいものです。
白燐弾報道をデマとし「白燐弾に焼夷効果は無い」「白燐弾の対人使用はありえない」なんていうようなトンデモがまかり通っているわけですから。
戦史を紐解けば焼夷兵器として使われているのも対人使用されているのも分かろうというものなんですけどね。
戦後の軍事アレルギーの所為もあるとはいえ、笑えない軍事音痴ぶりです。
ウィキペディア日本語版白燐弾の項なんて英語版のWhite phosphorus munitions - Wikipediaと比べて、とても同じ兵器について書かれたものとは思えません。
ウィキペディア英語版には、軍事常識的には当たり前のことですが、白燐弾が(煙幕弾であるとともに)焼夷兵器でもあることが書かれています。
対して、日本語圏ではこれだけ戦史においては常識的な知識に反することがまかり通るわけですから、戦史的にありえない妄言を吐く田母神氏のような歴史修正主義者が自衛隊のトップになれるのにもなんとなく納得です。悲しいことですけどね。
まあ、社会にトンデモが蔓延することは珍しいことではないので気にするほどのことではないかもしれません。血液型性格診断とかゲーム脳とか「水からの伝言」とか「日本刀は三人しか斬れない」とか「農耕民族は虐殺しない」とか、そういうトンデモって挙げればきりがないですし。
まあ、そういうわけで世界の軍事常識的に普通に考えれば、白燐弾は煙幕弾であるとともに焼夷弾でもあり、1980年ジュネーブでの特定通常兵器使用禁止制限条約,焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書(議定書III)に抵触する兵器です。
アメリカとかが「条約での焼夷兵器にはあたらない」とか言っているのは白々しいエクスキューズというものです。煙幕と焼夷の両方を主目的とし、実戦で焼夷兵器として使っていながら「焼夷効果は副次効果であり主目的ではない」と強弁することで焼夷兵器として使用しても「条約での焼夷兵器にはあたらない」としているわけですから。*1
そう、アメリカですら副次効果としての焼夷効果は認めているわけです。日本語圏での「白燐弾に焼夷効果は無い」とかいうのがどれだけトンデモか分かろうというものです。
それにしても、人間とは本当に白々しいエクスキューズをする生き物ですね。
チベット問題に対する中国政府の白々しいエクスキューズ。ロシアとグルジアの紛争においてのグルジア大統領の白々しいエクスキューズ。沖縄密約における日本政府の白々しいエクスキューズ*2。うんざりします。
軍事で言えば、明らかに民間施設や民間車両を狙っておきながら「そこに軍事標的がいたから」とか、対人使用が禁止されている兵器を人に向けて使用しておいて「装備を狙って撃った」とかが、その手の白々しいエクスキューズの常套句でしょうか。
そういう白々しいエクスキューズを真に受けるのは現実的態度とは言えませんね。
本来は焼夷兵器に対する規制だけで十分なのに焼夷兵器の内で白燐弾のみを個別に明示的に禁止する条約を作る必要があるとすれば、そういう白々しいエクスキューズを用いて焼夷兵器としての使用を正当化しようとする国々があるからというものです。
で、現実は実際にそうなりつつあるようですね。
白燐弾の非人道性を伝える白燐弾報道は日本以外の国では概ね受け入れられているようで、海外の人権団体は規制に向けて動き出しているようですから。
白々しいエクスキューズを抜け道として使う国に対し、そのような抜け道を塞ごうとする動きを作り出したわけですから白燐弾報道は偉大です。
思えば、焼夷兵器の使用を明示的に禁止する条約が作られたのも、(逃げ惑う少女とか犠牲者のケロイドとか)ベトナム戦争における焼夷兵器の非人道性を伝える報道がなされた影響が少なくないわけです。それを考えると報道の力とは凄いものだと思います。
そういう風に考えれば規制への流れは当然というものなのかもしれません。白燐弾報道はデマというデマがまかり通るような日本がそういう流れを主導することはなさそうですけど。まあ、日本は「ネットで真実に目覚めた人」や「ネットが無ければ危うくマスゴミに騙されるところだった人」とかがたくさんいる「とてつもない国」ですから仕方が無いですね。仮に白燐弾のみを個別に明示的に禁止する条約が作られるとして、せいぜい、他国の後を追う形で批准するのが関の山ではないかという気がします。不名誉なのでそうなってほしくはないのですけどね。
せめてもの救いは対人地雷やクラスター弾の場合と違って規制に対する不満を愚痴り続ける人は少なそうなこと。

追記

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http://obiekt.seesaa.net/article/9941732.html
私自身がこの人からトラックバック送られたことがないのですけどね。

*1:国防総省のスポークスマンは白燐弾を敵戦闘員に対して焼夷兵器として使用したことを認めています。cf.BBC NEWS | Middle East | US used white phosphorus in Iraq特定通常兵器使用禁止制限条約議定書III「焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書」で禁じられていても米国はそれに署名していないという話なのでここに取り消し線を引きます

*2:米国公文書でその存在が明らかになっているというのに