紫音さんの懐疑に答えます

警告:この記事には残酷な動画と画像が含まれます。そういうのが駄目な人は絶対に見ないでください。
必要があって行っていることなので御容赦願います。

など写真の真贋に対する紫音@sionsuzukazeさんの懐疑に対し説明したいと思います。
根拠としていたガーディアンの記事であるところのGeorge Monbiot: Behind the phosphorus clouds are war crimes within war crimes | US news | The Guardianを読みました。当然、時期からはイラクファルージャの件でRAIの動画に映っている死体は腐敗により黒くなったもので死因は不明だということが冒頭に書いてありました。
確かに死体は腐敗によっても黒くなります。
ゆえに懐疑の対象の写真は赤ん坊の焼死体のものと判断しました。
この赤ん坊の焼死体についてですが、イスラエル軍の攻撃の被害者で2009年1月にガザの病院に運び込まれたものです。
運び込まれた様子は下記URLの動画サイトで確認できます。(惨い動画ですのでそういうのが駄目な人は絶対に見ないでください)
http://blip.tv/sabbah-tv/israeli-war-crimes-burned-baby-to-death-in-gaza-1687911
無論、動画の解像度ではこの死体が黒くなった原因が腐敗によるものなのか焼け焦げたことによるものなのかは分かりません。
そこで高解像度の画像を準備しました。下記URLから閲覧できます。(赤ん坊の焼死体の画像です。そういうのが駄目な人は絶対に見ないでください)
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/D/D_Amon/20090107/20090107164017.jpg?1321618443
私にはこの赤ん坊が黒くなった原因は焼け焦げたことによる炭化としか思えません。
特に右手指の損傷は炭化後の破損、腹部など各部のひび割れは炭化後に裂けたもので、腐敗ではありえないのではないかと思います。
私は腐敗により黒くなった死体がどのようになるかも知っていますがこのような状況ではありませんでした。このようではなく腐敗によりやや膨らみブヨブヨし、腐敗により皮膚が失われた部分からは腐肉がのぞいていたように記憶しています。
この赤ん坊の写真は、むしろ、過去の戦争の写真で見た焼夷弾で焼かれた焼死体の写真に近いと思います。
紫音さんにはどのように見えるのでしょうか。
ガーディアンの記事を引いて懐疑したということは腐敗により黒くなった死体に見えたということなのでしょうか。
お答えいただければと思います。


そもそもファルージャの場合はアメリカの報道に対する管理により攻撃後しばらく経つまで報道はファルージャに入れませんでした。RAIの動画に映っていた死体はその間に腐敗したものと思われます。
対して、ガザの場合は報道も人権団体もその攻撃による被害を現在進行形で目の当たりにしたのです。そして数々の死体も、このような表現をとらざるをえないのが非常に悲しいのですが、新鮮なままの状況で撮影されたのです。
懐疑するのは結構ですが、それらの状況の違いと実際の画像の差異を考慮していただければと思います。