きれいなフセイン

「きれいなジャイアン」から連想して、あんまりな内容なのでそのままお蔵入りさせていたネタ。「きれいなジャイアン」が分からない人はYouTube*1を見ていただければ分かっていただけるかもしれません。
イラクフセイン元大統領に死刑判決ということで今しかないと思い記事に。(なんて不謹慎な)

〈図説〉湾岸戦争」P153から引用。
まあ、タイトルがタイトルなので上の画像の人物が誰なのかはお分かりでしょう。若き日のサダム・フセインです。1960年代初頭撮影のものとのこと。おっさんになった後のフセインしか知らない人には結構衝撃度の高い画像ではないかと思います。
タイトルの「きれいな」には「美しい」と「清潔な」の両方の意味を込めています。
「美しい」とは若き日のフセインが在イラク邦人のマダムがメロメロになるくらいの甘いマスクの持ち主(イケメン)だったことに対して。「清潔な」とは若き日のフセインが、その数々の非情な行いに関わらず、中東における西側諸国の味方として清潔なイメージを持たれていたことに対して。*2
西側諸国と親密だったフセイン政権は湾岸戦争で「悪役」になるまでは日本とも親密だったわけで、日本はイラクで結構なODA事業を行っていました。こういうことを知っていると、イラク戦争後、年配のイラク人の中に日本人が来ることを喜んでいたのに自衛隊が来てがっかりした人がいた原因も推測しやすくなります。ああ、彼らは日本からかつてのようにODAで建設業者がやって来て復興事業を行ってくれることを期待していたんだろうなあ、と。
後、ODAには有償資金協力(円借款)もあるわけで、日本はイラクに対して債権を持っていたわけですが、イラク戦争により債権放棄させられたことも忘れてはならないと思います。イラク戦争で失った国益の一部として。

*1:TVアニメはYouTube

*2:西側諸国とはラムズフェルトシラクと握手を交わす程の親密ぶり