戦争の需要創出効果

戦争と国防費 - 模型とかキャラ弁とか歴史とかの続き。
戦争には破壊のための需要と再生のための需要を創り出す効果があります。敵を打ち倒すための軍事物資の需要と、戦争による破壊からの復興のための民間物資の需要というように。
自国が被害を受けると資産喪失の影響が大きいですが、他国での戦争や他国同士の戦争の支援であれば、その需要に応えることで企業は儲かります。その一例として日本における朝鮮戦争特需が挙げられます。
戦争で不景気になる企業があるのは事実ですが、民間需要には戦争の影響で下がるものもあれば上がるものもあればあまり影響を受けないものもあるわけで、それをもって戦争で儲かる企業の存在を否定できるわけではありません。
戦争による需要で儲けている企業の一例としてイラク復興事業を独占しているハリバートンが挙げられます。
google:ハリバートン イラク
数年前は新聞にしばしば掲載されたので御存知の方も多いと思います。検索した中からかなり意図的に長周新聞とアカハタの記事を紹介。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/sensoudehakaisihukoujuyoutukuru.htm
米ハリバートン社 チェイニー副大統領が元経営トップ/イラク戦争で事業拡大/国との契約高6倍/ブッシュ氏再選へ戦費還流
ついでにこの記事も。
毎日新聞2004イラクレポート(6) - イラクの子どもを救う会

経営状況の悪さを理由に儲けていることを否定する人がいるかもしれませんが、経営状況が悪いからといって儲けていないということにはなりません。
ハリバートン(KBR)提供の食料は最悪: 暗いニュースリンクより。

ハリバートンといえばチェイニー副大統領がCEOを勤めていた(現在も給料をもらっている)共和党献金企業の雄。先日も米国向けの石油価格を不当につりあげていた件で捜査対象となっている。しかも数々の不正な利益獲得にも関わらず、ハリバートン社自身は破産の危機にさらされているというのだから始末が悪い。

企業が利益をあげることと企業の経営状況が悪いことは矛盾しません。企業の経営状況において利益は重要な要素ですが企業体質もそれに劣らぬ重要な要素だからです。