「にせナショナリズム」

10月30日朝日新聞朝刊のエマニュエル・トッド若宮啓文の対談が面白かったので一部引用。
話題は核兵器でトッド氏は日本核武装論者。

トッド 小泉政権で印象深かったのは「気晴らし・面白半分のナショナリズム」。靖国参拝や、どう見ても二次的な問題である島へのこだわりです。実は米国に完全に服従していることを隠す「にせナショナリズム」ですよ。

かなり今の「右傾化」の本質を突いている言葉だと思いました。
島を「二次的な問題」としていることには疑問符がついたものの以下の言葉を読んで納得。

トッド 解決のカギは仲良くしたいという意思があるかどうかです。北仏ノルマンディー沖にも英国がフランスから分捕った島があるが、問題になっていない。地中海にあるフランスのコルシカ島は元々イタリアだったが、誰も返せとは言わない。

なんとも価値観の違いが直接伝わってくる文章だことで。