貧困層の「自衛」手段としての犯罪

このところ立て続けに報道された犯人が「相手は誰でも良かった」と主張している傷害事件(殺人事件も含む)を見て思ったことについて。
数件の事件のいずれも犯人が無職であり現場からの逃亡を図っているようでもないことから「飢えて死ぬより刑務所に入った方がマシ」と、わざと捕まるような事件を起こし逮捕されるのを待っていたのではないでしょうか。
無職で生活保護も受けられず餓死を待つだけの生活と比べれば、有罪となって刑務所に入った方が食と住が保障されているだけ生存条件としてはマシ。貧困による餓死という生存の危機に曝されている状況においては「刑務所に入るために罪を犯す」というのも「合理的な選択」というものかもしれません。
だとすれば、そういう人に対し刑罰は犯罪を抑止する効果を殆ど持たないでしょう。
仮にこの推測を真とした場合、そういう人の犯罪を抑止するためにはどうすればいいでしょうか。手段の一つは貧困による餓死が起こらないような社会を構築することではないでしょうか。