建前に過ぎないとしても、形だけですらそれを守らないのは嘘吐き
集会を開けば自衛隊から調べにくる。発言すればメモされるらしい。そんな事態が常態化すれば、大きな圧力になるだろう。言論や集会の自由が窒息してしまう。市民団体などが監視と受け止めるのは当然である▼自衛隊は何を守る組織だったのか。国民を、自由や民主主義を守ると宣伝してきたのではなかったか。まさか、イラク派遣に反対する自由など守るに値しない、というわけではあるまい。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/30944.html
「国民を、自由や民主主義を守る」たとえそれが建前に過ぎないとしても、形式だけでもそれを守らずして何が自衛隊かというものです。
下記引用する大野氏のコメントに大いに同意します。
だいたい、市民への監視とか統制って、優しいとか厳しいといった種類の話じゃないでしょう。病巣は同じにしか思えませんね。武力を使用したらそれこそ最後。武力を使用したのか、していないのかという問題じゃなく、その前段階での危険が迫ってきていたということへの恐怖があります。公権力による監視という行為は、たとえ実行力が無くても市民社会に対する暗黙なプレッシャーであり、その根本が言論統制に他ならないということをどうお考えでしょうか。
大野の日常 - ふーん、本当なんだ コメント欄より
日本国民には国政に対して反対する権利も認められているはずですし、そのような声や活動こそが民主社会の根底を支えるもののなずなのに、そのような市民活動をテロリストと一緒にして「予備軍」と一括して称してしまうのは、すごい論理の飛躍がありますね。今回暴走した自衛隊の情報保全隊と一緒です。
ちなみに、騒ぎの元になっている文書は日本共産党のWebで公開されていますが、次のような方々もマークされています。こういう人も「予備軍」なんですか?
・射撃訓練の音がうるさいと苦情の電話をかけた人
・ヘリの音がうるさいと苦情の電話をかけた人
・基地内の売店に迷彩柄Tシャツを買いに行った人
・イラク派兵に反対する決議を採択した「町議会」
市民には、様々な意見を持つ自由があり、主張する自由もあるはずです。そのような様々な意見が飛び交う多様性を認める社会こそが、真に成長できる社会なのだと考えます。言論の監視や統制などは、近代社会の根底にある、そういった基本的なルールを一方的に公権力側が破った例だとしか思えませんね。
自衛隊のこのような行為に賛意を示す人々は自分達が暮らしている民主社会に対する理解が根本的に欠けているのではないかと思います。