現代の歴史学の記述に東京裁判史観だの自虐史観だのと不満がある人は学問的事実をもって覆すべき
現代の歴史学の記述に不満があるならまず学問研究してみてくださいという話。
現代の歴史学の記述を東京裁判史観だの自虐史観だのと否定する人々の不満を汲めば、現代の歴史学の記述は戦勝国の政治としての歴史であり、学問的事実に基づいた真実の歴史ではないということなのでしょう。
ならば、そういう人々が為すべきことは自らが信じる真実としての歴史を学問的手法に従った研究成果をもって学問的事実として世に認めさせることです。学問的手法は素人にも開かれているのですから。
「政治力」や「情報戦」で内輪でしか通じない理屈を広めようとしても外交的自爆や裁判敗訴で問題を大きくするだけなのは南京事件否定論からも慰安婦問題否定論からも明らかでしょう。そういう史実否定は外交的には自殺点カードであり被害者に二次加害しながら歴史認識カードを周りに配る行為でしかありません。
現代の歴史学の記述を東京裁判史観だの自虐史観だのと言う方が偏見に過ぎないだろうという話は置いといて、目的達成のために正しい手段を選ぶべきではという話。
個人的には南京事件否定論とか慰安婦問題否定論とかの歴史修正主義の方が「こんな凄い国に生まれた俺スゲー」的自慢史観のための障害排除行為だと思いますが。
史実否認しての自慢史観なんて外交的にも経済的にも害ばかりで、全体主義国家における奴隷国民育成のための「愛国心」教育ぐらいにしか役立たないでしょうにね。