日本政府と東京裁判の話は何度目だの話
残念!日本国の国会で東京裁判の判決を無効化し全ての戦犯の罪状を取り消した以上、東京裁判の判決は不当なものであり非合法なものであるということです。
id:D_Amon氏、国際法の原則くらいは勉強しましょう。 - むにゅう!の平和大好き! はてな基地
この件については
「受諾したのは裁判でなく判決」とかいうのは日本語でしか通用しない難癖 - 模型とかキャラ弁とか歴史とか
でもふれたのですが、繰り返し説明しておきます。
少なくともこの裁判について不法、不当なものとして異議を述べる立場にはないというのが従来から一貫して申し上げていることでございます。
参議院会議録情報 第162回国会 外交防衛委員会 第13号
「従来から一貫して申し上げている」から分かるように、これが東京裁判に対する日本政府の一貫した姿勢であるわけです。その国会の日付から少なくとも平成十七年六月二日時点までの。
これはつまり東京裁判に対する日本政府の姿勢と戦犯の罪状云々は無関係であるということでもあります。
munyuuさんがそう考えることができないのは「罰が減免されたらその罰が下されるもととなった罪もその分消える」というような奇怪な認識をmunyuuさんが持っているからではないかと思います。
そうであるかはさておき、引用したmunyuuさんの主張が間違いであることは裁判と恩赦の関係を考えれば明らかだと思います。裁判の結果の刑罰が恩赦されたからといって刑罰のもととなる裁判が不当で非合法なものになるわけがないのです。罪の減免は刑罰権の問題なのです。
以上で書いたようなことは「東京裁判を受諾したのだからそこで認定されたことも史実として認めて反論するな」ということではありません。
munyuuさんのような主張をする人々が「日本政府と東京裁判」で嘘をつき、その嘘をもって史実を否定しようとするから、それを否定するために繰り返し言わなければならないのです。
学問的な史実は裁判的にではなく学問的に実証的なものであるべきです。
「日本政府と東京裁判」で史実を否定しようとする人々はそういう意味でも学問的ではないのです。