M47A2容器使用100ポンド黄燐焼夷弾

12月23日の記事の添削について

マメにチェックしている人はお気づきでしょうが12月23日の記事に対し年末に添削を行いました。
年末にふと読み直したとき、自分の書いた文章が必要以上に侮辱的で挑発的で不快な文章で、かつ余計な部分や書き足りない部分のある文章であることに気づき、私自身が自分が思っていた程には冷静でなかったことを思い知らされたからです。(一部は自らの愚行の証として残しましたが)
件の記事を含む一連の記事を書いていたとき、私自身は相手を誘導するためのヒントと伏線と挑発を上手く配置した記事だと思っていました。そして、それでトンデモさん達を誘導して決定的な失言を引き出し、その上で貶めてやろうと考えていました。
冷静に考えれば愚かなことです。
疑似科学疑似科学と暴くこと、トンデモをトンデモと暴くことは、そこに精神生活の支柱を置く人の心を傷つけることではあっても、概ね公共善の行為です。
しかし、憎悪に憎悪、侮辱に侮辱で応えることは、不毛な自分で自分を貶める行為にほかなりません。
口汚い言葉で冷静さを失い報復のための策を弄するなど、己の人間性の未熟さの表れというもので恥ずかしい限りです。

米国戦略爆撃調査団収集資料

米軍による日本への戦略爆撃への黄燐焼夷弾の使用については決定的証拠があります。
国立国会図書館が米国立公文書館から購入所蔵している米国戦略爆撃調査団収集資料がそれです。(元々はトンデモさん達からたっぷり迷言を引き出した上で公開する予定でしたが、そんなことをしても私的な復讐心を満たすだけの醜い言葉の応酬になるだけですし、そんなことを考えていたこと自体に自分自身で呆れています)
資料は非常に多く該当部分を探すだけでも大変ですが、日本への戦略爆撃については第21爆撃機集団(XXI Bomber Command)に関する資料に戦術から使用兵器や戦果に至るまで見ることができます。
そして、それには米軍による日本への戦略爆撃に他の焼夷弾と共にM47A2容器使用の100ポンド黄燐焼夷弾が使用されたことが記されています。
戦略爆撃を行ったB-29編隊の基本戦術は、まず先導機が後続機のための標識を兼ねてM47A2で爆撃を行い、続いて後続機がM50やM69の収束焼夷弾で爆撃を行うことでした。それに使用されたM47A2はしばしば白燐充填型でした。
多分、同じような情報を参考にしていると思うのですが、第21爆撃機集団任務要約任務番号第308号とかでもM47A2容器使用の100ポンド黄燐焼夷弾が日本に使用されたことが判ります。
結局、日本への戦略爆撃に黄燐焼夷弾が使用されたのは歴史的事実ということです。
東京大空襲等、日本への戦略爆撃に関する記載のある公刊書籍に他の焼夷弾に混じって黄燐焼夷弾の使用に関する記述があるのも、それが決定的証拠となる資料に裏づけされた事実であるからです。その事実を認めるのに右も左も関係ありません。

トンデモさん達の浅ましい姿

トンデモさん達は「当時の米軍は黄燐焼夷弾を装備していなかったし、日本への戦略爆撃に使用していなかった」と主張していました。
事実は、白燐充填型のM47A2の存在が示すように米軍は黄燐焼夷弾を装備していましたし、後続機のための標識も兼ねて日本への戦略爆撃に使用していました。
そしてそれらの事実を認めず私を中傷していたトンデモさん達の醜く浅ましい姿は「obiekt.seesaa.net/article/10446115.html」とかで見ることができます。
私自身も報復を企てることで、例え事実に基づいた主張だとしても、人を不快にする侮辱的で挑発的な言動という醜く浅ましい姿を曝すところでした。
というより既に曝していますね。コピペ脳とかいう中傷や挑発的な文章で。
根拠が無いわけではないですが(「M74が黄燐焼夷弾ではないから日本への戦略爆撃には黄燐焼夷弾は使われていない」なんて珍説が載っているのは「obiekt.seesaa.net/article/9941732.html」とそれを写したと思われる「mltr.e-city.tv/faq01h02.html」くらいですから)、冷静になって考えれば我ながら品の無い中傷と思います。

トンデモさん達の検証

私は知らないこと自体は悪いこととは思いませんが、自分の知らないことをデマ扱いして中傷するのは悪いことと思います。
さて、ジュネーブ条約や黄燐焼夷弾においてトンデモさん達は珍説を垂れ流すことで自身の知識の薄っぺらさを証明してくれました。その上、それらの珍説が誤りであることを証明する事実を示すと、そのことについて、さも以前から知っていたかのように振舞うことで自ら恥の上塗りをしてくれました。そして、それにより彼ら自身が恥知らずな卑劣漢であることを自ら証明してくれました。
結局、トンデモさん達は薄っぺらな知識を尊大で横柄な態度とネタで糊塗して虚勢を張っているだけだったのです。その様まさに礼儀正しく謙虚であることを美徳とする日本人の品格を穢す日本の恥。
支持者の存在は彼らを正当化しません。珍説を主張しても多くの「信者」を獲得できることは様々なカルトが証明しています。
世の中には内容の伴わない「いいかっこしい」や「強がり混じりのヨタ」に騙される人がたくさんいるのです。
プロパガンダの奴隷となる人が多いからこそプロパガンダは有効な訳で、それが人間社会の実態なのです。
トンデモさん達が信用に値しないことは明らかです。
例えば「mltr.e-city.tv/faq08f.html」には「焼夷弾の全体の約10%を占めるE48(AN-M47油脂焼夷弾、10lb黄燐焼夷弾、ナパームなど38発集束)、E28、E36に詰め込まれていました。」なんて何重にも間違えている情報が載っていたりします。(M47はM74の誤りで、カッコ内は黄燐油脂焼夷弾の勘違いでしょうか)
こんな基本的な誤りを誰も気づかないままそのまま掲載しているという点でもこれらのサイトが信用できないことは明らかでしょう。

結論

黄燐焼夷弾に関する情報の過誤は以下のことを証明します。
「週刊オブイェクト」は珍説とそれに基づいた誹謗中傷を垂れ流すトンデモサイト。
「軍事板常見問題 Daily FAQ in 2CH Military BBS」は無根拠な書き込みを精査せずにそのまま載せる信用度2ch級サイト。
願わくばトンデモな珍説に惑わされる人が少しでも減りますように。