サンフランシスコ平和条約で東京裁判を受諾したので南京大虐殺の犠牲者数は20万人〜30万人で確定ということで

第十一条
日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。これらの拘禁されている物を赦免し、減刑し、及び仮出獄させる権限は、各事件について刑を課した一又は二以上の政府の決定及び日本国の勧告に基く場合の外、行使することができない。極東国際軍事裁判所が刑を宣告した者については、この権限は、裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定及び日本国の勧告に基く場合の外、行使することができない。

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/docs/19510908.T1J.html

というようにサンフランシスコ平和条約(サンフランシスコ講和条約)にあることですし。
ちなみに東京裁判(極東国際軍事裁判)での南京大虐殺の犠牲者数推計値は26万人*1で、20万人というのはそれを丸めた値で、洋書では犠牲者数は20万人から30万人として紹介されていたりします。豆知識。
いや、私自身は犠牲者数は学問的手順によって定められるべきと思うのですけどね。
では、なぜこういうことを書いたかといえば以下のid:mononoさんのブックマークコメントがひっかかったから。

monono 歴史 どう解釈するのが一番"得"か、が大事では|いくら謝罪しても、とか言う時点で成長してないよね。謝罪が済むわけないんだから、条約で片をつけるんだろうに。永劫の謝罪と反省、はWW1後のドイツと同じで追い込むだけ。 2010/09/01

はてなブックマーク - パリ不戦条約(ケロッグ‐ブリアン条約)と満州事変 - 模型とかキャラ弁とか歴史とか

「条約で片をつける」なら南京事件否定論をぶつような政治家は条約違反ということで。いやいや、歴史的事実の事実判断の問題を条約で片付けてしまっていいのですか?
「永劫の謝罪と反省、はWW1後のドイツと同じで追い込むだけ」というのもおかしいと思います。WW1後のドイツについては、講和条約による賠償金負担がドイツにとって重すぎたことによるドイツ国民の窮乏(とフランスの差し押さえ的軍事行動などに対する反発)がナチス台頭の原因に挙げられることがありますが、つまり、それは条約で片をつけた結果ですよね。永劫の謝罪と反省が求められたからそうなったわけではないですよね。
WW2後のドイツがそういうように追い込まれているかといれば、そうではないのも反証になりますよね。
というように色々と違和感を感じるんです。何か変な風説の影響でも受けているのではないかと思いますので、考えなおしていただければなあなんて思います。


パリ不戦条約(ケロッグ‐ブリアン条約)と満州事変 - 模型とかキャラ弁とか歴史とかに対して、

m-matsuoka これはひどい, 歴史, 軍事 「俺様解釈が一番凄い!」と喚くだけの人でしたか。くわばらくわばら。 2010/09/01

http://megalodon.jp/2010-0901-2106-23/b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/D_Amon/20100901/p1

と書いたid:m-matsuokaさんに関してはもうしょうがないと思っています。ああ、そういう人なんだなということで。


今日は9月2日ということで、はてなブックマーク - ロシアが“対日戦勝記念日”制定 北方領土占拠を正当化へ - MSN産経ニュース絡みで連合国では降伏文書調印日である9月2日を対日戦勝記念日(終戦記念日)としているのが普通で、国民向けの降服発表日なだけの8月15日を終戦記念日としている日本の方が普通ではないという話をしようと思ったのですが、なんか既に色々な人が書いているようなので中止。